【密着】苦手なのは○○ ”街ぐるみ”で支援も ウクライナ避難民日本での生活『every.特集』

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日本で暮らし始めて10か月、ウクライナから避難してきたエリザさんは東京・西東京市で暮らしている。現在は貸しキッチンを利用して週2回オープンするお店でウクライナ料理を提供している。エリザさんは首都キーウ出身。いまも攻撃を受けている都市の一つだ。

「戦争のせいで交通機関が止まり、何もかも停止していて街から出られなかった。
何をしたらいいか分からず不安だった」と話す。

エリザさんに手を差し伸べたのはSNSを通じ10年来の友人であった別當(べっとう)さん。身元保証人になることを決意し日本への避難を提案した。しかし、暮らしはじめてすぐにある問題に直面。「なかなか仕事に就けない」という。

かつてはIT企業で働いていたエリザさん。ハローワークにも行ったが日本語が不慣れで希望する仕事は見つからなかった。避難民の6割が仕事に就けていないという調査も。

「避難民が働ける場所をつくりたい」と別當さんはランチ限定で営業する店を始めた。その店でエリザさんは働いている。

年が明けるとエリザさんは日本語を本格的に学びたいと決意を新たにした。西東京市の紹介で、東京都が主催する日本語の職業訓練コースに申し込んだ。

「やっぱりIT企業で働きたい。日本人が送っているような“普通の生活”がしたい。独立もしたい」と話す。

エリザさんは手厚くサポートしてくれる西東京市に感謝しているという。

「西東京市が好きなので、将来ここに住みたい。私の夢です」

一方、新たに避難してくる人たちも…。去年12月に空港に到着したのは、ユリヤさん親子。出迎えたのは衛藤さん。友人を通じてユリヤさんが日本に避難したがっていることを知った。衛藤さんは、ユリアさんが仕事探しに困らないようにと自らが経営するレストランで働くことを提案した。店があるのは、神奈川県の真鶴町。漁港が目の前に広がる海鮮料理の店で一押しメニューは蒸気鍋で食べる魚介類。

衛藤さんから生活面について町に協力を求められた真鶴町は住居を無償で提供するなど環境を整えた。部屋は64㎡の3DK。水道代も町が負担する。ただ、心配なのは16歳の娘ズラータさんの教育。町は、事前に公立高校に通えるように神奈川県と調整を済ませていたが、ズラータさんは日本に来たばかりで学校に行くのも、まだ不安な様子。

「日本語が分からない。どう話をしていいか分からない。学校に通うイメージがわかない」という。

来日からおよそ1か月半後、親子が住む予定の部屋に家具が運び込まれた。これは、役場の職員がウクライナ避難民の支援に積極的な無印良品で知られる「良品計画」に連絡し無償で提供してもらったもの。いよいよユリヤさん親子の真鶴生活がスタートする。住民からプレゼントされた仕事机に大喜びのユリヤさん。新生活の環境が整い、親子にも笑顔がこぼれる。今回ユリヤさん親子を受け入れた衛藤さん、実はこんな期待もよせている。

「真鶴は神奈川唯一の過疎化地域、スタッフが集まりにくい。今回ユリヤさんが来てくれたことで、 何か変化が起きて真鶴の未来のヒントになれば」外国人材の定着が町の刺激になればという。

町の人たちが開いたユリヤさん親子の歓迎会で娘のズラータさんに話を聞くと…。

「前はとても怖かったけど、新しいことに挑戦したい。新しい出会いを大切にして人として成長したい」

と前向きな言葉が…。侵攻からまもなく1年。ウクライナ支援の新しい輪が広がっている。
(2023年2月20日放送「news every.」より)

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